公認会計士後藤の生産性アップ塾!(8)「バイアスを回避せよ」

人の生産性を阻害するものの一つとして「バイアス」と呼ばれるものがあります。「バイアス」とは、いわゆる思考の歪みみたいなものです。

 

生産性を阻害する代表的なバイアスは、下記のとおりです。

①確証バイアス・・・自分に都合の良い情報しか拾わず、都合の悪い情報には目を背けるといった行動を指します。または、過大評価も確証バイアスに該当します。

②現状維持バイアス・・・新しいものにトライせずに、現状維持がリスクがないと思い込んでいることです。現状維持バイアスは変化の激しい市場環境においては、イノベーションのチャンスを逃すことになります。

③ハロー効果・・・本来の意思決定には関係ない評判とか人気等により、意思決定がぶれることを言います。

④初頭効果または終末効果・・・最初や最後のイメージにとらわれすぎて、本来の価値を見誤ることを言います。

⑤サンクコスト・・・将来のことを検討するときに、過去のコストや事象にばかりとらわれて、本来すべき検討ができなくなることです。

 

バイアスは自分にとってはマイナス要因ですが、バイアスを熟知すれば、これをうまく使って他人を自分の思い通りにコントロールすることも可能です。